ハーフカメラにはまり、ハーフで撮りまくってます。
ハーフのよさというのはカメラが小さいので手軽に気楽に1本のフィルムでたくさん撮れるところ。
PEN EE3はシャッター切るだけで適当に撮れちゃうし、DEMIも非常にコンパクトでスーツのポケットに手軽に入る。
しかし世の中にはフルマニュアルのレンズ交換式一眼レフのハーフカメラがあります。
それが【OLYMPUS PEN F】です。
・OLYMPUS PEN Fとは!
これだ!!!古くからのご趣味のよろしい知人より頂戴いたしました。多謝!
PEN Fシリーズの初代機です。露出計もない機械式のハーフカメラ。
この右の「F」の花文字が最高にかっこいい。。
花文字があるのはこの初代PEN Fだけなんだよね!
FTとかFVはここにセルフタイマーがあるからこの花文字がなくなっちゃいました。
・すっごく変な独創的な構造のカメラ
1,ハーフなのでミラーの大きさも半分です。ミラーが半分だからフルサイズに比べてもボディが薄い。
このミラーが横にスイングします。
2,ミラーが横にスイングするからボディの上にペンタプリズムを置けない、なのでポロプリズムって反射形式。
ポロプリズムのファインダーの一眼レフってこのPEN Fシリーズとオリンパスのデジタル一眼レフのE300とかしかないはず
3,ポロプリズムが横にあるのでシャッターのドラムが置けないから、チタンのロータリーシャッターになった。
この銀色の部分が100分の6mmのチタンの板。コイツが最大1/500秒の速度で回転する。
ロータリーフォーカルプレーンシャッターなんて他のメーカにはない仕組みだよね。
横幅の短いハーフだから許される仕組み。横に長いフルサイズだとロータリーシャッターの内と外の時間差が大きくなっちゃって使えないよね。
4.ロータリーシャッターを入れたから、シャッタースピードのダイアルがここについた。
このカメラのかっこいいデザインは【コンパクトなハーフの一眼レフを!】っていうオリンパスの思いから生まれてるのだ!
このオリンパスの設計者の米谷美久の開発秘話もすごく面白い!
米谷美久が語る開発秘話 セミオリンパスI~ペン、ペンFシリーズ:カメラ設計者 米谷美久 講演会:オリンパス
ハーフの一眼レフは以下引用の理由で流行らなかったんだって。
ところがこれが大失敗。すべて特許を取り過ぎたおかげで他社がまったく作れなくなったんです。ブームにならないんですよ。
オリンパスがもう少し特許を緩めといたら各社がおんなじ様なカメラ作ってハーフ一眼ブームが来ていたのかも知れないね!
・いただいた時の状態は
見た目は本当にきれいなものでした。大きな傷もへこみもありません。
標準レンズの38mmf1.8つき。フルサイズ換算で53mmくらいらしい。
不具合としてはミラーアップしたままになってしまう症状がありシャッターもきちんと切れません。ファインダーも汚れが目立ちました。
・修理に出しました。
せっかく手に入った歴史的名機のひとつPEN-Fこれは絶対に使いたい!!
上にも書いたとおり、かなり特殊な機構のカメラですし0.06mmのチタン幕のシャッターなんて触りたくない。ということでプロに依頼!
いつもお世話になってる、秋葉原にある『
東京camera』さんに依頼しました。
-東京CAMERA- 秋葉原にあるフィルムカメラ専門店
このお店はオリンパスに強いといううわさを聞いていたので。
2週間ほどで修理あがってきたんですが修理明細みると結構なものです。
■ボディ
スローガバナー交換
フィルムカウンター交換
モルト張替え
ミラー・ファインダー清掃
■レンズ
絞り清掃
レンズ清掃
と結構にフルコース。ここまでやって**円なんて良心的過ぎるのでは??
巻き上げもシャッターも非常に滑らかになり、レンズもきれい!
オレシアワセ!
結果として格安でOH済みのPEN-Fを手にいれたことに!!
・まとめ
歴史的カメラ PEN-F。
そんな憧れの1台を頂いちゃいまして、非常にお安く修理までしていただいちゃいました。
くださった友人と、修理いただいた『東京camera』様には感謝しかございません。。。
さて36枚撮りいれて72枚撮りだ!デジタルのように撮りまくるぜ~!
デジタルで復活したPENFもかっこいいですよね。。
フィルムPENFと並べたい!